B 北斗七星
 この『大和』の打ち上げ前の、航行案内図の冒頭に★「神噐」を掲げ、その解説欄に▼七星を配当いたしま
した。
 「北斗七星」の事を『史記』天官書第五に「斗を帝車となし、中央に運り、四郷を臨制す」とある。
 帝車とは北極星に住まう天地創造主・天帝の乗り物で、北極を中心にして一昼夜で一回転一年で柄杓の
柄は十二方位を指す。
 したがって、北斗は天の大時計であり、四季と二十四季の調整を司り五行の輪廻を促すと言う。北斗七星
は北極から約30度の距離にある七星で、その配列が斗・柄杓に似ているため、北斗と言う。
 これ以上、北斗七星の天の役割など門外漢の私では、到底解明不能でありますので、このホームページ漢
大宇宙の羅針盤、吉野裕子博士の『易・五行と源氏の世界』(人文書院)を参照願います。
 ホームーぺージ冒頭「大和」で、既に紹介致しました吉野博士の著書『易と日本の祭祀』(人文書院)は、私
が7年前、この「寶」の秘めたる神知・想像を絶する混沌の中でさ迷っていた時、まさに出会った天書です。
 博士の著書と出会う事がなければ、未だ混沌の中でさ迷い、「寶」の解明は果たせ無かったであろう。 
 まさに博士は「寶」に秘められた中国古代の「易」および「陰陽五行」の哲理をもって、日本の民俗・風習、
神事の数々を照射・解明し、他の先生方の追随を許さぬ日本民俗学の未踏の地を歩まれておられます。
 吉野博士の著書の数々は、日本民俗学の先駆者・柳田邦夫先生が、深い濃霧に阻まれ、遂に踏み込めな
かった、未踏の世界を次々に解明・登破され、後世の日本民俗学の“寶”となる玉著です。
 吉野博士の著書の数々は、諸橋轍次博士の『大漢和辞典』と共にこの漢大宇宙・北極星を目指す『大和』
の羅針盤であります。
 吉野博士は、「寶」の印文を解き明かして戴いた▲黒川総三先生と共に、歴史的、神噐・太極「寶」解明の“
日・月”のお方です。
 一度もお会いしていない博士に、『陰陽五行と日本の天皇』(人文書院)で、史上始めて、この「寶」を照射
戴き、深いご理解を賜った。
 この場を借り吉野博士に、改めて深甚の意を表するものです。
 天子・天帝の帝車・北斗に載り“北極星”を標に太極「寶」漢大宇宙へ出発です。

                                                      
平成12年4月21日