添え文
記
私は、能登半島の付根、富山県氷見市に住むものです。
同封の著作は、日本最大の『大漢和辞典』に載る、中国唐代の神噐「寶」
の存在を史上初めて立証した本です。
同送の著作の題名が「寶」で、巻頭に載る写真、獅子の印鑑が、この
『大漢和辞典』に載る新噐「寶」です。
この度、非才を顧みず、この獅子の印鑑が、約1300年前、中国文
化の黄金期、唐朝の神噐「寶」であることを解明いたしました。
解明の結果、この「寶」は、中国5000年の歴史上、比類無き、未曾
有の「寶」で、漢文化の神知”太極”を具現化した唐朝、宗廟の神噐で
ありました。
神噐「寶」制作を勅令した皇帝は、あの「開元の治世」と楊貴妃の旦
那様で有名な”玄宗皇帝”です。
開元年間の24年の歳月をかけ焼き上げ、宗廟の「玄元皇帝廟」に奉
納した神噐「寶」です。
この神噐「寶」完成により、玄宗皇帝は即位以来はじめて「開元」の
年号を有名な「天寶」と改元したのです。
太古より、中華の皇帝がもつ、宗廟の神噐「寶」を習得するは天下の
覇者と定められておりました。
この神噐「寶」が、唐代天寶年間の”安史の乱”に安禄山らの賊軍に
より強奪され、その後焼く1300年間、歴史の闇に消え、行方は一切
不明でありました。
そして、以後この神噐「寶」は歴史から消え現代に至るまで、『大漢
和辞典』の簡単不詳不明な記述以外あらゆる歴史書、研究文献にもその
存在ですら考証されたことは一切ありませんでした。非才を顧みず、約
1300年間、歴史の闇に消えていた、この神噐「寶」が、巻頭にのる
獅子の印鑑であることを、はからずも解明いたしました。
「寶」の出会いから13年、本格的解明執筆に取り組んで、6年の歳
月を要しました。
この天下の神噐は、約24年の歳月をかけ焼き上げた!奇跡”の陶印
です。
総ては、本書に詳しく解説してありますが、とにかくこの印鑑の獅子
および方形の印台には空洞が無く、しかも台座の寸法は1mmの誤差も
ありません。
神秘的獅子の偉容にも驚かされますが、特に47×70×70mmの
方形の台座を焼き上げる事は、今日、世界中の陶工が結集して、その再
現を試みても、技術的にも、経済的にも現代では再現不可能な”奇跡”
の焼き物です。
しかし現実に、このような、陶磁器が焼成され、今日に現存しる訳で
ありますから、絶対不可能とは申しませんが、しかし登り窯の様な古来
の手法でしかも自然火力にて世界中の名工が総力を挙げて挑戦しても、
その焼成の確率は奇跡を期待するしか術がないであろう。
さらに、本書に詳しく神噐の法印としての焼き上げの条件を解明して
ありますが、それら全ての条件を満たす、同一の陶印がもし焼き上げら
れたと仮定したとしても、その焼き上げに要する総経費は、NSAのアポ
ロ計画をさらに上回る我々の想像を遥かに越えた数値を示し、現実的に
焼き上げ不可能な陶磁器です。
このことは、5年前、「寶」を、じかに拝見していただいた現・大阪
市立美術館・蓑館長(現在・国の文化財審議委員)はじめ、古陶器の専
門家が幾人も不可能と所見を述べられました。
なぜ焼成不可能であるかは、さらに詳しく本の中に解説してあります。
陶磁器として奇跡的ですが、この神噐「寶」には、さらに我々の想像
を遥かに超える、驚愕の神秘が天隠されてあります。
それは漢文化の真髄「太極」の神知です。
印面に彫られた漢字の文言、「日界・月界・太上老君・勅」の九文字に、
漢大宇宙、太極の神秘が封印されてあったのです。
この九文字は天文学的確率の中から創造された漢大宇宙”太極”の文言
で、漢文化の神髄が印籠されてありました。
この天文学的確率の中から創造された奇跡の陶印が日本最大の漢和辞典
『大漢和辞典』に載る、唐朝の神噐{寶」であることを立証するため、●
中国陶磁器●印章●篆刻●唐代史●道教史●道教方術●易●陰陽五行思想
●漢字学●皇帝文化●獅子文化●中国神話伝説●漢詩の探索と再考証●中
国思想●考古学的出土文物からの推考●渡来文物からの逆照射など、中国
研究のあらゆる分野からの照射、考証が求められました。
そして、ここに●列記した学術分野の今日までの全ての研究書、歴史文
献を一度、白紙に戻す、0(ゼロ)からの推考、無からの歴史構築に迫ら
れました。
まさに、この台座に鎮護する獅子は東南アジア全域に広がる獅子文化の
原点、基であります。
そして、伝説と幻の”方円の噐”です。
本書には、唐代史は言うにおよばず、道教史、漢字学その他、●列記し
た漢文化の歴史を塗り替える、数々の学術的新発見を記した筈です。
遺書を認め、解明と執筆に約6年、3万時間を確実に要した、混沌宇宙
への挑戦でありました。まさに中国文明、約5000年に遡る壮大なジグ
ソウ・パズルへの挑戦でした。
その間、数度の仮本の階段で、関係各方面に本をお送りした所、本書で
御名を揚げた諸先生からの激励のお言葉、また驚きのお手紙を賜りました。
特に、易と陰陽五行思想から日本民族の神事に光を照射し数々の著書を
著しておられ、日本の第一人者のお一人として、かねてより尊敬いたして
おりました吉野裕子博士(学習院女子短期大学・非常勤講師・日本民族学
会理事・山岳修験学会各理事・著作約15冊・人文書院・岩波書店他)・
そして千葉成徳大学で教鞭をとっておられます王敏博士(中国全土から選
抜され国費にて来日し、日本国際ペンクラブ会員・山崎賞・岩手文学賞各
受賞)お二人の日中を大表する両博士から、共にご専門外の陶磁器の鑑定
以外本書の”大本”に絶大なご理解を賜りました
王敏博士は、抑制してお伝えした電話の向こうで”貴方の考えておられ
るよりも、もっともっと大変なことです。”と正確な日本語で興奮して話
され、その後、あとは陶磁器の鑑定を残すのみです。とお手紙をいただい
たております。
吉野博士は昨年3月・人文書院より出版の『陰陽五行と天皇』でこの
「寶」を取り上げて戴き、光栄にも著作の「あとがき」で私の実名を揚げ
て戴きました。
万一、億に一つの場合のため、お二人の博士のご名誉のために、お断り
いたしますが、お二人ともこの「寶」の陶磁器を手に取って拝見してはお
られません。
それでも、本書”大本”に、深い理解を戴いております。
重ねてこの神噐「寶」に秘められた印文の神秘は、我々の想像を遥かに
超えた、古代中国文明の神髄”太極”の宇宙観です。
本著にも記してありますが、この中国文明の偉大な「寶」の出現により
先に●列記したあらゆる分野の研究書の見直し、そして再考証に迫られる
ことは必至であります。
今後中国研究に、この「寶」発見は計り知れない影響を及ぼす筈です。
このため、現在も多くの中国研究に身を置かれている、諸先生方から、
困惑と戸惑い、そして驚きと称賛のお手紙、お電話を引き続き戴いており
ます。
本書は、門外漢が書き著した本で、本書の根幹は全くの”不動”とはゆ
え枝葉な錯誤、また文法的問題箇所、誤字脱字が至るところ散見でき、本
格的出版前の最終仮本とはゆえ、各界を代表される諸先生方にお読み戴く
には、まったく赤面の思いです。
末曾有の「寶」発見の歴史的壮挙に鑑み、各位の寛容を賜り、委細かま
わず読み飛ばし最後までご一読願うことを、お願い申し上げるしだいです。
この寶発見は、中国5000年、漢文化、最大の発見となることは疑いなく
人類共有の財産というべき、空前絶後の驚異的「寶」です。
まさに20世紀の最後を飾るに相応しい、漢文化圏における今世紀最大
の発見と信じて疑いありません。本書にも、宣言してありますが、この偉
大な「寶」は、さらなる日中友好の礎の一つとして役立てたく、無償にて
中国政府に返還することを本の中でも表明いたしております。
中国への返還は成徳大学客員教授・王敏博士にも、既に記名捺印の上、
書簡にて伝えてあります。
現下の日本を取り巻く経済状況は、まさに大恐慌で予断を許さぬ状況で
あります。
21世紀の初頭(2005年)日本経済の再生の願いを託す、愛知万博が開
催されます。私は21世紀への希望の「寶」として、出展を希望し、大会
の成功の一助となればと、深く祈念いたしております。
そして万博のフィナーレに中国政府に無償返還いたしたく考えております。
新聞、その他のマスコミまた愛知万博の組織委員会は勿論でありますが、
大会の成功を期待するには、まずNHK特集番組にての企画放送が、不可
欠と考えております。
中国5000年、文化の黄金期、漢文化の神知、太陽を具現した神噐
「寶」を、史上初めて公開報道するためには、番組制作に際しては、恐ら
く準備に最低2年〜4年は要すると想像され、万博開催の時期とは、時間
との争いが考えられます。
昨年10月、文化財の法改正があり、重要美術品の文化庁への登録、預
け入れ、そして、研究制度が発足された事は承知いたしております。
しかし、漢文化の神知”太極”を秘めた想像絶する、この「寶」の真偽
を、先に●列記したあらゆる部門の諸先生にご審議いただくには、時間と
の争いの中、小田原評価となりかねません。
しかも列記●した学術分野が余りに多岐にわたり、しかも易や陰陽五行
思想など、吉野博士をおいて、これまでごく限られた方しか研究されてい
ない分野み含まれております。
過去の重要美術品や国宝を審議する問題を遥かに越える”歴史的”鑑定
が求められます。
またこの神秘の太極「寶」の審議のは、これまで重要美術品などの鑑定
審議に、全く加わることの無かった中国道教研究の諸先生も今回は加えな
くてはなりません。
後でお伝えしますが、道教を研究されている某学会には、真理と権威、
真理と学閥の確執がみえます。
恐れ多くも「太極」奇跡の文献の文言を創造した偉大な大宗師、司馬承
禎の名を拝命する私には、果てしない論議がみえます。
その様な、世の虚さと戦いながら、果てしない道を今日まで歩んで来ま
した。
以上の事を踏まえ、このような身のほどもわきまえぬ、仕儀に及びまし
た事、お察し戴き、各位のご理解を賜りたく、ここにご注進申し上げてい
る次第であります。また、付け加えますに、この「寶」を出展し、万博を
成功に導くには、この「寶」の報道には、時期、方法、タイミングには慎
重を期さねばならないと考えております。
これまで、易と陰陽五行思想の日本の第一人者の吉野博士・そして中国
の王博士をはじめ、万葉と中国研究家の黒川総三先生、獅子研究の元長崎
商科短期大学・竹野助教授・岐阜狛犬博物館館長で現長崎諏訪大社上杉宮
司・陶磁器の大阪私立美術館蓑館長・京都藤井有鄰館・藤井館長・石川県
寺井町九谷焼研究所・富山県中央研究所・茨城県篆刻美術館松村学芸員・
岩手(印章)博物館大矢学芸員、秋田大学石川三佐男教授・日大井上聡非
常勤講師、西田文兆堂社長様・出光美術館長谷部楽爾館長・国立博物館前
陶磁室長・矢部様、日本道教学会会長・桜美林大学名誉教授・野口鐵朗先
生その他、「寶」に関係する諸先生方、関係機関への道は、これまで道順
を踏んで、踏破して来たはずであります。
これまで戴いたこれらの多くの諸先生方、および関係機関の方々から枝葉
な質問は戴いても、本書の大本、根幹に関して、誰一人異論をとなえる方
はおいでません、むしろ激励と深い支持およびご理解、ご厚情を賜ってお
ります。この{寶」発見が、過去および今後の中国研究に及ぼす影響や、
事の性質が余りに想像を絶するため、公の美術館関係者、現役の大学の席
を置かれている諸先生方として慎重にならざるを得ないのは致し方ありま
せん。
また紹介しました諸先生以外、お名前は伏せましたが、「寶」の及ぶ学
術範囲があまりに多岐にわたるためとか、また事の性質が余りに重大な問
題を孕むため、多忙を理由に尻込みなされた先生がおられた。
ことも、残念ではありますがおいでます。
現下の世相”さもあらん”であります。
本書そして、ここにご紹介させて戴いた、学習院女子短大非常勤講師、
吉野裕子博士の、ご研究と著書の数々は日本民族の「寶」ともいうべきで
恩名を書面に揚げさせて戴く事も恐れ多いことでございます。
人類文化にささげる、身を挺した戦いであります。
吉野博士に深い謝意をささげるものです。博士は80才を越えるご高齢
のも関わらず、日本民族の神事に光をあて日本文化のさらなる新天地を開
くため、命を削り、現在もご研究なさっておられます。今後博士への対応
にも各位のご賢察を深く願わずにおれません。
憂慮すべきは、吉野博士と日本を象徴する某大学の高名な大先生と、数
年前某学会で確執があったとの事です。この某先生に、この「寶」本をお
送りしたところ、返書の末尾に、吉野博士との確執をのべられ、ご自身の
事を高邁に披瀝してありました。本書巻末の参考文献の順位が吉野先生よ
り、下であったのが、よほどお気に召さなかったようです。
私として、「寶」解明にこの高名な先生のご本は、正直ほとんど得るも
のがありませんでした。
それでも、私として、日本を象徴する大学、しかも道教の歴史の先駆者
として、将来を想定し、先生のご本の内容とは別に特段・格別の配慮をし
たつもりでございます。
もとより、本書は素人が著した本で、枝葉な錯誤、誤字脱字、文法的問
題、など未だいたるところに散見でき、高名な先生に目を通して戴くよう
な本ではございません。
また吉野博士のご研究の深度と崇高さは、博士の数々の著書をいただけ
れば、お分かりいただけます。
この「寶」の出現により、中国「道教史」は、大きく塗り替えられ、某
先生の過去のご研究が後世、酷くいろあせる
ことは、史実、真理の前に致し方ありません。先生が動揺されるのも、無
理からぬことで、お気の毒としか言い様がありません。
その某大学先生より、本書「寶」に関する虚しい言葉が関係各方面に飛ん
でいるようです。このため某学会でやむなく沈黙せざろう得ない中心的存
在の先生もおいでるようです。私として、本書の根幹や解明の各分野に関
し具体的に指摘いただき正面より反証いただくのなら、もとより本望であ
りますが、・・・。権威を誇示し余りに論外、笑止な指摘で反論の言葉も
失っております。
日本を象徴する大学で、学会の大御所であらせます高名な名誉教授より
片田舎の門外漢に”自失”の返書をいた
だく事自体この「寶」がいかに想像を絶するかの証左であります。歴史の
真実と真理は、何人も塞きとめる事はできません。吉野博士の数々のご研
究は、同じく老子研究で尊敬します福永先生の著書と同様まさに日本文化
の「寶」です。
私など恐れ多い遥か雲上のお方であります。
・・・・・
はしなくも、各位のお耳を汚し申し訳の次第もございません、しかしなが
ら、この歴史的「寶」を世に送りだすためには、学会の現状も事前に各位
にお伝えしておかなければなりません。
何故なら、これまでの過去の国宝や重要美術品の審議と訳が違います。
この「寶」の真偽には唐代、陶磁器の鑑定以外、先に●列記した、あら
ゆる中国学術分野の方々合同の確認が要求されます。
重ねて、深い深いご賢察を願わずにはおれません。
身を挺し、果てしない道を歩んできました、今後も万難を排し、断じて
進まなければなりません。
全ては”歴史を開く生みの苦しみ”と考えております。そんな中、先日
(9月23日)著書『則天文字の研究』で偉大な業績をしるされた武庫川
女子大学文学部教授・神戸外大名名誉教授の蔵中進先生からも”本当にこ
の様なスゴイ印鑑が現実に存在するのですが”と驚きの返書が早速届きま
した。
引き続き、日本道教学会会長・桜美林大学・野口名誉教授から研究の区
切りが漸くついたので、改めて、本格的に「寶」の研究に入らせて戴きま
すとの、心暖かいお便りを戴きました。
現下の日本の惨状は学問の世界とて、対岸の火事ではないと考えます。
北陸の田舎町で、肩書きもないまったくの素人が、果てしない道を歩ん
でおります。
歴史の扉を開き、史上空前のまきに「寶」を世に送り出すためには、多
くの方々の支持とお導きが何としても、必要であります。
偉大な漢文化の神髄”太極”を具現した神噐「寶」が約1300年の時
空を経て世紀末の現代日本に降臨したのです。
その意義を問うことは現代に生きる我々の歴史への責任と考えます。
”世に真の人のあらんことを”天と地に祈るのみであります。
本書にて、「寶」の全貌と時代鑑定は終えたとはゆえ、この中国500
0年の至宝、漢文化の神知”太極”を具現した。
神噐「寶」には、さらにどのような秘密がかくされてあるのか想像もつき
ません。
まさに今、漢文化の登龍の門が開かれた、歴史の門前に我々は立ったば
かりです。
今後この漢文化の至宝「寶」を通じて、真の歴史研究が深まらん事を願
わずにはおれません。
王博士も、あとは陶磁器の鑑定を残すのみと”明言”されておられます。
また吉野博士も同様と存じます。
中国美術工芸、中国古印の収蔵で世界的にも有名な京都藤井有鄰館・藤
井館長は、中国”宋代”まで遡ることは間違いなく”断言いたします”と
の力強いお言葉です。
また世界美術全集の唐代陶磁器の部門を受け持たれた、出光美術館・長
谷部楽爾館長は唐・宋・いずれの時代の特徴も僅かに見てとれるとのご所
見です。
いずれのご所見も、お二人共、宋時代まで遡るご意見で一致いたしており
ます。
宋時代の焼き物で秀逸な★道教の法印が出現しただけでも、陶磁史に特
筆される出来事です。万に一つ、「寶」が宋時代の陶磁器で、私の本書が
歴史の蜃気楼であったと仮定した場合でも、本書で詳しく報告してありま
すが、とにかく★「陶印」自体世界的に希少な焼き物で、しかも★焼き上
げ不可能な陶磁器です。
そして、★獅子の偉容もさることながら本書で解明した★天文学的確率
から創造された”太極”奇跡の驚異的”文言”が篆刻されてあります。
そして、印面に篆刻された中央「老」の神字は★学術上の新発見、未踏
の象形文字です。
★★★★★★それだけでも中国の代表的国宝に指定される資格・条件は
十分過ぎるはずです。
しかしながら先に●列記した、あらゆる唐代史の事象が、この印章『大
漢和辞典』に載る、唐朝の神噐「寶」であることを指し示しております。
これら全ては、本書で考証し解明は終えてあります。
お二人の館長でなくとも、陶磁器部門だけで、この偉大な「寶」の全て
の責任を負い”断”を下いて戴くには、余りに酷な要求である事は、本書
を全編お読みいただければご理解いただけます。
吉野博士、王博士、その他お便りをいただいた多くの諸先生方も同様の
お気持ちと存じます。
それほど、この神噐・太極「寶」は、われわれの想像を絶し、そして漢
文化の歴史に与える影響が計りしれないのです。
現下の大恐慌、そしてNHKの企画放映、愛知万博への出展、そして日
中友好、混迷する東南アジアの希望の「寶」とす
るため、この6年間、身を挺し不眠不休で突き進んで参りました。
私の悲願達成には、日中両国の研究機関、関係者の方々の、最終的合同の
検証と確認が至急求められてます
この日中友好と愛知万博の悲願達成には、北陸の小さな市に住む、一個人
では、精神的にも物理的にも果てしないものがあります。
現下の大恐慌は、各位とて、座視できない国家存亡の危機であります。
この空前絶後の至宝「寶」発見21世紀の未来を託す若者たちの希望の
寶として世界に公開いたしたく祈念致しております。
その意味で、中国研究に身を置かれた諸先生方は勿論でありますが、こ
れは学問の垣根を越えた、各界各層、相互間の連帯・結集が是非必要であ
りますが、その意味で、本書「寶」をご一読の上、各位の、ご理解、ご支
援を賜らんことを衷心より願うものです。
もとより、身を捨て東奔西走は覚悟であります。
本書をご一読願い、その上で私心なき私の願いをおくみとり戴き、各位
の絶大なるご教導を賜らんことを衷心よりお願い申しあげます。
未熟者の無作法と非礼の段々、偉大な「寶」発見に免じ、平にご容赦願
います。
諸先生各位ならびに各界を代表される皆様のご健勝を、遥か北陸の地で
お祈りいたしております。
敬白
ペンネーム 平成承禎
追 記
本書仮本完成後の平成11年10月10日、本書の主テーマであり、神噐
『寶』に秘めた漢文化の神髄である”太極”その「年号」を遂に発見いたし
ました(角川書店「新字源」巻末年号の欄に掲載される)
「太極」の年号は、私の調べた限りの、歴史文献、巻末歴史年表。その他
一切に、この”太極”の年号は、掲載されませんでした。
致し方なかったとはゆえ、この漢文化の神髄を戴く「太極」の年号を諸先
生方も、これまで格別の注意を払っておられませんでした。
信じられないことです。
門外漢の私としって、先人の諸先生が殆どこの年号を掲載されておらず、
余りに膨大な考証が求められ、執筆中は、元号まで思案が至りませんでした。
このため巻末年表に、手書きにて、記しておきました。
『大漢和辞典』太極の欄・末尾に・玄宗皇帝・その父・睿宗二人の年号と
あります。お手元の「寶」巻末年表(先天)の712年をみると、玄宗皇帝
即位、その年、貴族、諸候の墓に納める明器(唐三彩などの福葬陶磁器)を
総て請願(届け出制度)にしております。この事は、何を意味するか。
即ち、玄宗皇帝が、この神噐”太極”「寶」を焼成するため、中国全土の
陶工を召集する、大号令を発したからです。
これで、本書で解き明かした太極の解明と歴史の大筋、大本は完全に合致
・整合し、いかなる大先生といえど、本書太本一切に反論できない筈です。
まさに『道教史』「唐代史」は塗り替えられれ「陶磁史」に、この「寶」は
特筆されるであろう。
今、まさに歴史の登竜門は開かれれ、漢文化の歴史は塗り替えられた。
平成10年9月5日、本書完成より、送りました諸先生方の連絡を待った事、
印刷屋さんとの日程調整、その他雑事に忙殺され、この訴状が遅れました。
げんざい療養中入院です。
以上