主任文化財調査官 齋藤 孝正 様

前略

本年8月3日、貴台から戴いた文化庁の

公式書簡の要旨は不承知ながら、改めて

「東洋
陶磁学会」竹内順一常任委員長に

9月16日付け配達証明(速達)にて1

0月10日ま
で、具体的対応を取って戴

く旨の書状を御送り致しました。

追って9月20日、「寶」本・改訂

「寶」本をその他を御送り致しました。

委員長宛ての二通の書状は同封の通りです。

尚、同封の『神噐「寶」発見がもたらすも

の』
は委員長に同封致しましたが、貴台も是

非お目通し願います。

平成22年9月24日
主任文化財調査官 齋藤孝正 殿

取り分け「一」〜「五」の中で、「五」番は国益がかかっております。

中国との関係はむこう50年、益々緊迫の度を深めるでしょう。

神噐・太極「寶」は中国4000年の至宝と云うより世界の至宝です。

何百年に亘って日中関係に果たす役割は想像を超えるものを秘めております。

貴台は文化庁事務方のトップであり学会常任委員でもあります。

それらを念頭に貴台より竹内委員長に、確実、具体的かつ速やかな対応を改めてお伝え

願います。

さて前任の青木長官に三度・玉井長官に二度「訴状」を差し上げたのはご存知の通りで

ございます。

文化庁HPによれば、今度の近藤誠一長官は外務省畑から着任されたとあります。

「寶」がもたらす「五」番の国益からの観点からは、タイムリーでありますが、如何せん

畑違いも有り、近藤長官には貴台より、これまでの経過と「寶」の次第を詳細に言上願い

ます。

当然、本年中には近藤長官にこれまでの各書状をピックアップし「訴状」と共にお届け

する所存です。

文化庁にお届けしてから既に長官は三人目です。

貴台がもし栄転、転出される場合、杞憂とは存じるが、後任に必ずこれまでの次第を確

実に伝え、書状一式引き継いでいただく事を申し入れ致しておきます。

私は約10年を費やし、日本中の学者、日本の各学を踏破し未だ誰一人異論反論を戴い

ておりません。

私に後退も妥協も皆無であります。

学会竹内委員長の対応次第で、近藤誠一長官、更に高木義明文部科学大臣・蓮舫内閣特

命担当大臣・前原誠司外務大臣等々順次「直訴」する所存です。

竹内委員長にも、それらの私の不退転の覚悟を貴台からも、お伝え願います。

残暑厳しい折、貴台のご活躍をお祈り申しております。

                   敬白

平成22923