『東方学会』

池田温会長殿

粛啓

今月初め、拙著「寶」本の事で、恐れ多い会長に歴史的難題を持ち込み恐縮致しておりま

先般の書状に認めました通り、これは個人的問題を遥かに超越した漢文化の歴史を根底か

ら覆す歴史的大問題であります

★貴学会はアジア諸国の歴史、民俗・思想・哲学・芸術・考古・その他を研究しアジア諸

国の文化の進展に貢献し進んで世界学会との連絡・提携を促進し広く国際文化の交流に寄

与する事を目的として設立されたとあります

この東方アジアの歴史・文化・思想・芸術に深い影響を与えたのが約4000年の歴史を

誇る中国であります

貴学会の広範な東方研究は、その中国の歴史文化を抜きには語れません

東方地域は漢文化圏と拡大解釈しても言いすぎでは無いと存じます

その漢文化の黄金期、唐代の神噐・太極「寶」発見を知らず、貴学会の諸先生は勿論の事、

関係学会、また全国の諸先生方が空しい研究書を刊行されておいでます

例えば唐代則天武后〜玄宗皇帝の時代を著された『監獄都市』『放蕩都市』の大室幹雄先生

著書2巻はいずれも700頁に及ばんとする大著であります

また『隋唐帝国五代』岡崎文夫著(東北大)『中国の歴史・隋唐時代』気賀澤保規著(明治

大学)の著書はいずれも約400頁です

また『道教の大事典』坂出祥伸先生(関西大学)責任編集は20人前後の大学教授、助教

授協同の(470頁)大事典です

その他唐代を舞台にした小説や研究書が近年、書店でも続々刊行されています

また、漢文化圏(東方地域)に圧倒的に影響を与えたメイドイン・チャイナ陶磁器の研究

書もまたしかりであります

しかも、漢文化圏に広がる獅子文化の基は、神噐「寶」の紐に鎮座する伝説の獅子「白澤」

であります

その影響面域は東方地域の殆んどを覆い尽くす程であります

そして多くの歴史家が中国の唐代を漢文化の黄金期と位置づけております

その漢文化の黄金期、その太上に燦然と輝き東方の全域を照らすのが、神噐「寶」であり

ます

則天武后、睿宗二代の皇帝が頻繁に年号を改元しております

しかし玄宗は開元〜天寶までの30年間ピタリと一度も改元しておりません

即ち年号「天寶」はまさに「寶」誕生の証しで、唐代の金字塔が神噐・太極「寶」であり

ます

玄宗皇帝の勅令で唐朝が30年の歳月を費やし焼成した、中華の覇者象徴の神噐・太極「寶」

を抜きに、唐代史、道教史、陶磁史、獅子文化も語れません
詩聖、杜甫が詩「送従弟亞赴河西判官」で、神噐を正せと1300年の彼方で今も叫んで

おります

何よりこの神の九文字、奇跡の文言を創造した司馬承禎を中国4000年最大の思想家、

哲学者として位置づけねばなりません

まさに、老子・荘子・荀子・孔子・孟子を超えた中国4000年、最高の巨人として遇せ

ねばなりません

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

このままではお気の毒で空しい歴史書が刊行され続けることになります

有名な唐三彩は陶器であります。唐白磁は“磁器”(ボース・レイン)であります

世界に鳴り響くメードイン・チャイナの謂われは陶磁器です

陶器と磁器の分水嶺その頂点に戴くのがこの神噐「寶」であります

即ち「寶」はメードイン・チャイナの原点、基であります

歴史家の研究書は、著者の“命”であり「宝」と存じます

勿論貴学会の1900名と伺う諸先生方も同様であります

日本のみならず、中国・台湾・韓国の諸先生方も同様であります

門外漢が、はからずも解明発掘したのでありますが、この漢文化の歴史を覆す「寶」発見

を会長は勿論諸先生方にお知らせする事は、私の歴史的責務であります

お送りしたHPアドレスにて「寶」のホームページを開設した事は既にお伝えした通りで

ございます。

その「寶」のHPにある通り、私は過去10年間、諸先生方は勿論、日本国総理をはじめ

雲上の各界各位にも「寶」発見をお知らせして参りました

過去5年間、家業と私事に忙殺され、中断を余儀なくされていましたが、昨年に入って、「寶」

本を一般の人にも分かるように書きなおし、再び行動を開始した次第であります

枝葉な錯誤は別として歴史の大本「寶」の真理に90%程度の確信では、このような異常

とも云える行動はとれません

99%近い確信が私を突き動かしているのであります

「寶」は完璧でありました

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この歴史的「寶」解明、発掘は多くの先達の、研究の上に立っている事は申すまでもあり

ません。

歴史の真実、史実は人類の共有の財産であります

中国故宮博物院との公式鑑定とは全く異にしておりますが国内での陶磁器鑑定は既に終え

ております

同封書状にありますとおり、「日本道教学会」へは拙速を避け、7ケ月の猶予期間を設け、

配達証明2度内容証明書2度、意を尽くし段階を踏んで申し入れを致しましたが、完全沈

黙を通しております

最終10月、学会の完全沈黙は「寶」の大本、大脈を了承された旨、内容証明書で重ねて

確認致しております

学会からの返書は事務方の一片の紙切れであります

「日本道教学会」の対応と完全沈黙は、私には到底信じられぬ“蜃気楼”であります

素人の私ならいざ知らず、道教研究に生涯を捧げられる学徒としての自殺行為と謗られて

も致し方ありません

事の次第全ては先般お伝え致しました当方「寶」のHPにて世界に発信しております

この漢文化の歴史を根底から塗り替える、至宝「寶」を世に知らしめるには、礼を失する

と言われても、致し方の無い仕儀で御座います

しかしながら、約17年間、市井の門外漢が、経済的問題他、死と対峙しながら気の遠く

なる道を歩んで参りました

全ては史実真理を先達各位にお伝えせねばとの一念で、ここまで突き進んで参ったのであ

ります

道教研究の学徒としてあるまじき行為、歴史の大罪であります!

勿論、無位無官市井の私を門前払いされるのは結構でありますが、お届けした、日本の知

性と謳われたNHK故草柳大蔵先生、日本民族学の第一人者の御一人に数えられる学習院

女子非常勤講師・吉野裕子博士、中国の王敏先生、中国美術工芸収蔵で世界的に有名な京

都藤井有鄰館藤井善三郎館長、桜美林大学野口徹郎名誉教授、他賛辞を賜った雲上人をも

門前払いしたことになり、言語道断の所業と謗られても言い過ぎではありません

貴学会にはその「道教学会」の前学会長の名前も見えます

また昨年暮れより、私は「日本中国学会」にも同様の書状で3度、門を叩いておりますが、

まだご返事を戴いておりません

「日本中国学会」会長は貴学会の役員を兼務なさっておられます

年末年始のお忙しい時期、またセンター入試、その他諸事に追われておられると存知、忍

従の日々と自分に言い聞かせております

私として「日本道教学会」そして「日本中国学会」の研究領域をさらに包括する上部団体

の貴学会に学会間相互の調整も諮り、歴史の総合検証、確認を衷心より願う次第でありま

2月14日付けで「東洋陶磁学会」から常任委員長名で対応を検討する旨の書状を賜って

おります

「道教学会」「日中学会」「東洋陶磁学会」事の進捗状況全て「寶」のHPに載っておりま

「東洋陶磁学会」との横の連絡、確認等も必要かと存じます

歴史の史実真理は開かねばなりません

会長のご賢察を賜り、この“世界遺産”とも云うべき「寶」が公にされ世界に発信されん

事を切望する次第であります

私に私心はありません

神噐太極「寶」に相応しき正式の場を設けていただけるなら、何時でも「寶」を公開する

所存です

神噐・太極「寶」安置の玄元皇帝廟の、最後の扉の鍵は『東洋陶磁器学会』そして貴学会

に委ねたく存じます

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只只今は、漢文化の歴史を開く忍従の日々と、冬の日本海を眺めております

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道教学会との確執を公開することに躊躇いましたが、歴史的「寶」発見に鑑み関係各位に

事態の深刻なる状況ご理解願う為、致し方ありませんでした

北陸の片田舎の、しかも市井の者が、バブル崩壊からこの大不況と闘いながら、果てしな

い道を歩んで参りました

非礼、不作法、不調法の段々、世紀の「寶」解明発掘に免じお許し願います

池田会長のご英断を、一刻千秋の思いでお待ち申しております

残寒なお厳しく、会長には一入のご自愛、切にお祈り申しております

不乙

平成202月20日

 

                               富山県氷見市朝日本町12―7

                               湊川ハイツ内     平成承禎

同封 ・道教学会返書

       最終内容証明書