第九章 『載』
遂に最終九章にたどり着きました
不動産業を始めてから20年であるから最初に「寶」とめぐり合ってから約16年の歳月が
経つ勘定になります。
初版本に7年を費やしました
その苦闘の日々があったからこそ、今回猛スピードでこの改訂本を書き上げることが出来
ました。
今日で21日目です、どんなに遅れてもあと1週間あれば書き終えるでしょう
HPには日付をふり、毎日入力しております
いずれにしても、枝葉な錯誤はあっても歴史の大本・大脈に間違いは無い
唐代史、道教史、陶磁史、そして印章と篆刻、漢字の画数からの推考、則天文字、
唐代四文字漢字の歴史的提言、獅子文化と正倉院文物、「寶」と唐詩、その他に明確に光を
差し込んだ筈です。
いささかながらと謙虚に書けば良いのですが、私としてはそれどころではありません。
望外の喜び?・・・・怖くて逃げ出したいのが偽らざる気持ちです
まさに漢文化の黄金期、唐代の歴史を根本的に書き改めたのです
門外漢の私です。
・ ・・・・・・・・・・・・
ゴーマニズムの小林よしのり氏のように、ゴーマンデ、よかですか!!!!
と一言断ってこれから行かねばならない程です
・・・・・・・・・・・・・・・
それでも謙虚に振り返れば、全ては先学の諸先生方からの賜りです
・・・・・・・・・・・・・・・・・
ノーベル医学賞を受賞したアレキシス・カレル博士は著書『人間この未知なるもの』で言う、
分析は統合されて、初めてその価値が生きると語っています
まさに、唐代の歴史の統合と言っても過言でない壮絶な戦いでありました
何年か前、クリントン元大統領が中国を訪問した時、中国政府は唐代の様式で歓迎してい
たのをテレビで見ました
それ程唐代は、中国4000年の文化の黄金期と言って過言ではありません
「太極」「開元」「天寶」の元号はその4000年の金看板であり、神噐・太極「寶」は、その
中国文化の金字塔です
易は中国文明の神髄であります
以後道教研究者は勿論でありますが、中国文明を語るとき「易」と「陰陽五行」その太上
に戴く太極「寶」を抜きに語ることは画龍点晴を欠く事になるでしょう
まさに、漢文化研究に太極の”原子核”が炸裂した。
そして、司馬承禎は「荘子」「老子」と並ぶ伝説の巨人として歴史に踊り出ました
全ては1300年の時空を飛んできた白羽の矢「勅令」の所産です
これはフィクションではありません
神はサイコロを振らなかった・・・・・参いりました
幸か不幸か分からない、天が課した試練は、一炊の夢に同じではありませんでした。
後は宿命の川に身を委ねるしか道はありません
天は開くか・・・・!
平成19年3月13日