第四章(九)『奇跡の陶磁器B』


@雷神、しかも道教の法理からは五面の嵌入が絶対

 条件です

A風神・雨師を秘める薄墨山水画を描く飛雲の紋様

Bそして皇帝守護の鬼神の化身、神獣「白澤」の造型

C黄帝、老子、国土豊穣、皇帝色、天書の黄色

D白を基調にした天地人・三才の色

E天子皇帝の天下を証する1mmの誤差の無い9寸と
 
 1寸5分

 

奇跡しか期待できない不可能条件に、陶磁器の制御困難な

不確実要素。

二つの激突は“五行相生相克”の戦いです

この激突に明確な@〜Eの制作条件を勅令した

想像を絶する陶工達の果てしない炎との戦いが観えてく

るのであります

世界中の陶芸家が日本に集結し、日本政府がその

費用を負担したとしよう

そして古来の焼成法でもし奇跡的に再現なったと

仮定した場合、突きつけられた請求書で国家財政

は破綻に瀕する事が予想される

そして焼成の樹木は日本の国土から消失する恐れ

がある。

私の心の中に、「寶」が現実で無い事を願って

いる

・・・・・・・・恐れなのです

この章、陶磁器部門にピリオドうつために、こ

の「寶」の陶磁器が@〜Dの条件を度外視して

印寸法だけの不可能確率をグラフにして示して

おきます

このEの不可能に、更に不可能と思える@〜D

の条件が加わる

未曾有の「寶」発見に、解明した私が恐れのあ

まり、逃げ出したいのです。
 


    (1mmの誤差の無い方形)

                       平成1937