第四章(四) 『 印面の黄色』
この獅子印「寶」は全体が唐白磁で焼かれ基調は神の白色です
しかし印面だけは少し黄色がかっています
写真は少し強い黄色ですが、実物は薄い黄色です
「寶」製作の段階で、多くの焼成条件をつけています
「天下大吉」の白土で焼く事。
焼き上がりは神と仙人老子の「白色」
道教の始祖は黄帝です
当然黄色です
また「太上老君」老子も“黄面皓首”顔は黄色でした
そして印面、全ては玄宗皇帝の国土です
国土は豊潤、稲穂の実りで黄一色です
黄土高原、黄河は母なる大河です
そして神の文言が記された伝説の天書は、黄金に輝く光の文字で書かれてあった天書です
勿論黄色は中華の皇帝象徴の色です
印面は黄色の焼き上げです
平成19年3月2日