第二章(三)『太上老君』

                                       

「道教」の次が幻の仙人「老子」です

「寶」の印面中央に刻まれてある「太上老君」とは「老子」の尊称で中国道教の開祖と崇

められる人です

また老子は釈迦・孔子とともに東洋の三聖人に数えられる人です

そしてこのあと紹介する古代の聖帝「黄帝」と共に道教の始祖として今日も祀られていま

老子は「李」姓で唐朝と同じ姓でした

そのため唐朝は、老子を自分達の先祖であると大いに崇めました

老子は紀元前、春秋戦国時代の人で、道教のバイブル的存在ともいうべき「道徳経」上下

巻5000言を著したと伝わる伝説の人です

老子伝説に999999999万年の、そのまた9999999999・・・・万年後に

“一気”が生じ、そのまた99999999999・・・・・・万年後に「老子」が地上

界降臨したといわれます

また老子は日に9度姿を変え、9×9、81日母の胎内におり、生まれた時すぐに9歩

歩いたと言う。

印面は九文字です

この老子に因む「九」数位は「寶」解明の「一」と「五」数位と同じく大切な数位です

これからも「一」「五」「九」は「皇帝の数位」と「五行思想」「易」に深く関わる数位とし

て登場しますので是非念頭においていてください

更に老子は伯陽(ハクヨウ)という字名で“黄面皓首”(オウメンコクシュ「大漢和」)で

あったと伝わります

「黄面皓首」とは、顔の色が黄色く首の肌が白い人であったらしいのです

このこともいずれこの獅子印の地肌の色に関わってきますので覚えていてください

                                                                           平成19228