斉藤孝正主任調査官殿

前略

貴台におかれましては、選挙その他、何かと

お忙しい日々と存じますが、諸々確認した

き儀あり、急ぎキーを叩いております。

解明発掘に約8年の歳月を費やした中国40

00年の至宝神噐・太極「寶」です。

何度もお伝え致しておりますが、神噐「寶」

は世界遺産とも云うべき、未曾有の陶磁器

です。

またその後約10年の歳月をかけ日本中の学者、

そして関係五学会を踏破致して来たこ
とは重々

お伝えした通りで御座います。

文化庁文化財部美術学芸課
主任文化財調査官
斉藤 孝正
平成22年7月13日

 今日まで、誰一人として、異論反論唱えた先生はおいでません。

なおかつ念に念、確認に確認を入れる当方の心情をご賢察願います。

さて本年5月19日付け書状にて6月20日までに文化庁の書面にての正式回答を貴台

に申し入れましたが、梨の礫でありました。

     その為、711015分、貴台に直接お電話を入れ、今月末日(7月31日)ま

でに特別委員会開催に向けての、書面による正式のご返答を戴く旨を、ご了承戴きました。

     またお託した東洋陶磁学会への書状がまだ貴台の手元との事で、届ける旨も併せて申

し入れ御了解戴きました。

日本の国益に関わる神噐「寶」の歴史的問題です、万々、了解内容に行き違いがあって

はと、書面にて御確認致す次第であります。

さて5月19日付けの書面にて、文化庁特別委員会開催要請内容の要旨は概ねはお伝え

致しておりますが、開催前に重要な問題を究明する必要が御座います。

それは、中国政府が動き故宮博物院が判定した自然石か否かの科学的検証であります。

この日本側と真っ向反対の科学的検証が行なわれなければなりません。

この重要問題を特別委員会開催前に、事前検証しておかなければ、委員会が迷走または

デッドロックに乗り上げないとは言い切れません。

私としては馬鹿馬鹿しい問題ではありますが、世紀の判定です、陶磁器か否かの判定を

完全クリアしなければ、本論に入る事が出来ません。

検証方法として★@電子顕微鏡による印面粒子の測定★A超音波による印台内部に空洞

が有るか否かの検証★B比重測定による成分分析★C一部切除による成分分析★Dその

他であります。

日本の宇宙船「はやぶさ」が持ち帰った岩石のチリを分析する世界に誇る科学技術があ

ります。

判定を求めるにさしたる問題ではなく、省庁を超えた取り組み一つであります。

この問題に関し特別委員会開催前に、上京し文化庁に「寶」を御預けする用意が御座い

ます。

お手数ですが書状にて指示願います。

以上の事を踏まえた上で、当方として、特別委員会の構成メンバーに、できるなら民間

の中島誠之助先生を加えていただく事を希望致しております。

(中島先生には過去番組を通じて2度「寶」本を御送り致しております)

また、勇気をもって真摯に対応戴いた、伊藤郁太郎前大阪市立美術館館長にもご出席を

賜ればあり難いです。

これまで、国公立の大學の教授、公設の美術館館長、各学会等々の沈黙に煮え湯を飲ま

されて来ました。

場合によっては、沈黙会議か小田原評定に陥る事態も危惧されます。

その為、僭越ではありますが「寶」の解説と進行を拙者がせざろう得ないと覚悟致して

おります。

そして、最終当方が賛否を問い、挙手で歴史的真偽を決し、もし、反対の方には、明確

に反対理由、そして沈黙の方には沈黙理由を述べて戴く方式を申し入れておきます。

漢文化の歴史を覆す神噐「寶」です、玉虫色の決着は「太極」奇跡の印文を考案した大

宗師、司馬承禎、そして「寶」焼成を勅令した玄宗皇帝が絶対に許しません。

是か非、イエス・ノーであります

私は特別委員会を、午前と午後2回に分けるか、二日間は覚悟致しております。

専門的微細な箇所(枝葉末)を突付かれた場合、返答に窮する事も無きにしもあらずと存知、

京都藤井有鄰館藤井善三郎元館長の招請も重ねて申し入れしておく次第です。

またお手数ですが特別委員会の構成メンバーの人員、お名前、肩書き、経歴等々を事前

にお知らせ願います。

結論如何に関わらず、歴史的世紀の特別委員会です。

当然、新聞各社の手配も併せて要請致します。

当方は私とアシスタント、それに立会人一名の3名を予定致しております。

手持ちの「寶」本が残り少なくなっております。

御出席の先生方には、事前に「寶」のHPを見て出席願います。

新旧「寶」本、ダイジェスト版その他これまでの経緯全てが載っております。

必要ならば文化庁で刷り出し、各位に配布願います

HPアドレスカード15枚を同封致しますので、宜しくお取り計らい願います。

命を賭けた戦いです、後退も、足踏みも、妥協も一切ありません。

今や歴史の扉は貴台の手にあります。

前青木長官への訴状からこの書状で九度です、果たして現代が幕末の徳川末期政権なの

?

千年万年歴史に御名を曝されぬ事を祈りつつ、お約束の期日(今月31)まで、御待ち申

しております。

非礼の段々、世界遺産とも云うべき「寶」に鑑み、平にお許し願います。

不乙                                           

                     平成22711

同封

アドレスカード15