日本中国学会

池田知久会長殿


粛啓

先月初め、拙著「寶」本の事で、恐れ多い会長に難題を持ち込み恐縮致しております

師走の声を聞く中、会長に再びお便りを致します事お許し願います

先月初め書状に認めました通り、これは個人的問題を遥かに超越した漢文化の歴史を根底

から覆す歴史的大問題であります

この漢文化の黄金期、唐代の神噐・太極「寶」発見を知らず、貴学会の諸先生は勿論の事、

全国の諸先生方が空しい研究書を刊行されておいでます

例えば唐代則天武后〜玄宗皇帝の時代を著された『監獄都市』『放蕩都市』の大室幹雄先生

著書2巻はいずれも700頁に及ばんとする大著であります

また『隋唐帝国五代』岡崎文夫著(東北大)『中国の歴史・隋唐時代』気賀澤保規著(明治

大学)の著書はいずれも約400頁です

また『道教の大事典』坂出祥伸先生(関西大学)責任編集は20人前後の大学教授、助教

授協同の(470頁)大事典です

その他唐代を舞台にした小説や研究書が近年、書店でも多く見かけます

多くの著書が唐代は漢文化の黄金期と位置づけております

年号「天寶」はまさに「寶」の証しで、唐代の金字塔が神噐・太極「寶」であります

玄宗皇帝の勅令で唐朝が30年の歳月を費やし焼成した、中華の覇者象徴の神噐・太極「寶」

を抜きに、唐代史も道教史も陶磁史も語れません

空しい空しい歴史書が刊行され続けることになります

有名な唐三彩は陶器であります。唐白磁は“磁器”(ボース・レイン)であります

世界に鳴り響くメードイン・チャイナの謂われは陶磁器です

陶器と磁器の分水嶺その頂点に戴くのが「寶」であります

即ち「寶」はメードイン・チャイナの原点、基であります

歴史家の研究書は、著者の“命”であり「宝」と存じます

勿論貴学会の1900名と伺う諸先生方も同様であります

日本のみならず、中国・台湾・韓国の諸先生方も同様であります

門外漢が、はからずも解明発掘したのでありますが、この漢文化の歴史を覆す「寶」発見

を会長は勿論諸先生方にお知らせする事は、私の歴史的責務であります

お送りしたHPアドレスにて「寶」のホームページを開設した事は既にお伝えした通りで

ございます。

その「寶」のHPにある通り、私は過去10年間、諸先生方は勿論、日本国総理をはじめ

雲上の各界各位にも「寶」発見をお知らせして参りました

過去5年間、家業と私事に忙殺され中断致しておりましたが本年に入って漸く行動を再開

した次第であります

枝葉な錯誤は別として歴史の大本「寶」の真理に90%程度の確信では、このような狂気

とも云える行動はとれません

99%近い確信が私を突き動かしているのであります

「寶」は完璧でありました

・・・・・・・・・・・・・・・

この歴史的発見は多くの先達の、研究の上に立っている事は申すまでもありません。

歴史の真実、歴史の遺産は人類の共有の財産であります

陶磁器からの鑑定は既に終えております

また日本道教学会へは本年7ケ月の猶予期間を設け、段階を踏んで申し入れを致しました

が、完全沈黙を通しております

最終10月、学会の完全沈黙は「寶」の大本、大脈を了承された旨、内容証明書で重ねて

確認致しております

日本道教学会の完全沈黙は、私には到底信じられぬ“蜃気楼”であります

門外漢の私ならいざ知らず、歴史研究に生涯を捧げられる学徒としての自殺行為と謗られ

ても致し方ありません

日本道教学会への書状は同封の通りで御座います

十分な期間を儲け、4度の段階を踏んでお伝えした所存です

私として残された道は、日本道教学会の上部団体とも云うべき貴学会において歴史の総合

的検証、確認をお願いするのみで御座います

約15年、壮絶な歳月を踏破いたして参りました

会長のご賢察を賜り、この世界遺産とも云うべき「寶」が公にされん事を切望する次第で

あります

師走のお忙しい中、ご無理を申し上げ、恐縮の極みであります

私に私心はありません

神噐・太極「寶」安置の玄元皇帝廟の、最後の扉の鍵は池田会長に委ねたく存じます

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今は、漢文化の歴史を開く忍従の日々と、茫々たる日本海を眺めております

・・・・・・・・・・・・・

日本道教学会とは、私の拙速と「寶」への強い思い入れが、研究肌の諸先生方に馴染まず

門戸を閉じられたと反省致しております

師走のお忙しい時期の到来です

また年明けもお忙しいかと存じます

お送り致しました「寶」本と改訂「寶」本、そして「寶」のHPを精査願います

道教学会への内容証明書を披瀝する事を躊躇いましたが、歴史的「寶」発見に鑑み会長に

事態の深刻なる状況ご理解願う為、致し方ありませんでした

北陸の片田舎の、しかも市井の者が、バブル崩壊からこの大不況と闘いながら、果てしな

い道を歩んで参りました

池田会長のお導きを、一刻千秋の思いでお待ち申しております

年末年始です。会長には一入のご自愛、切にお祈り申しております

 

平成1912月6日

 

                               富山県氷見市朝日本町12―7

                               湊川ハイツ内     平成承禎

同封 ・日本道教学会への内容証明書2通

道教学会返書