追加補足資料B「地壇」

 

印面の額縁の巾が幅広で唐代の印の様式は巾が狭いのでは!との指摘があった

それに答えておきます

印面四方7cmはご確認戴きました

7×4÷3、11(唐代度量衡)=9寸、天下国土は永遠の数位です

「寶」本でも解説してありますが「一」「五」「九」「六」は易の最重要数位であります

「一」   は天地の始まりの数であり、絶対者、天子・皇帝の数位であります

「五」は五行思想で「木火土金水」は陶磁器焼成の五材で、『大漢和』「陶治」は「民を和

する事」、また中国皇帝の象徴の「龍」は五爪であり、皇帝象徴の数位です

「九」は永遠、易数位の陽極の数位です

「六」は偶数、陰極で、「地」の数位、道教では「玄牝の門」「衆妙の門」で、万物始生の

処であります

地の神を祀る祭壇には「六」数位は絶対であります

印の獅子「白澤」は神獣で白、「天」印台四面は「人」印面は天下国土「地」であります

 

印面の外枠は正確な1センチです

したがって太極の韻文「九文字」を地の神に奉納する祭壇の一辺は5cmで

唐代度量衡で割ると「一」・「六」の数位が現れます

『道教辞典』「地壇」の数位は「十丈六尺」(1・6)とある

それ以上この印面寸法にどのような法理法則が秘められてあるか、果てしない道教宇宙で

あります

いずれにしても、この神噐太極「寶」は、獅子の造形の類似を集め時代を推定したり

唐代印譜様式と比較し、時代を照合しようとしても、それはナンセンスな試みです

一般の重要美術品の時代性を推考する常識的手法では、「寶」は永遠に観えません!!

茅山派11代宗師、潘師正より、陶隠居正一の法を伝授され、“天隠”の秘術で「寶」に秘

め隠した偉大な大宗師司馬承禎の術中に嵌るだけで御座います

「寶」は完全無欠、完璧の“極一”の神噐であります

                                                                         平成20922