平成承禎
「日本中国学会」
池田知久理事長殿
冠省
北陸の片田舎から四度御注進申し上げます
この度の神噐・太極「寶」の騒動について、恐らく会長の耳には足元の理事からも、相当
鋭い雑音が入っているかと存じます
漢文化の歴史を覆す世紀の発見です
素人目はいざ知らず、既に会長にはお分かり戴いている通り、２０世紀最大の発見といわ
れた秦の始皇帝の兵馬俑より、歴史的にも文化的にもその広がりと影響の大きさは、完全
に凌駕する世紀の発見です
また漢文化圏全域に伝播した獅子文化の基は神噐「寶」に鎮護する聖獣・獅子「白澤」で
その面域は万里の長城以南を凌駕する
並の国宝の発見と訳が違います
世界遺産とも云うべき「寶」の発掘です
会長として慎重の上にも慎重にならざろう得ない事は当然であります
ご返事が遅れているのは学会内の対応に苦慮されていると拝察しております
また実際の「寶」を手にしておられません
さらに平成承禎と名のる得体の知れぬ田舎者の突然の訴状です
会長の永年の功績、その全ての浮沈がかかっています
聡明な会長と云えど、混沌に陥ることがあっても何ら不思議ではありません
かくゆう私も内心は怖いのです
９５％の確信ではこのような狂気じみた行動はとれません
９９％の確信が私を突き動かしているのです
いや１３００年の歴史の彼方から放たれた白羽の矢、天命です
これが世に出た時の事を考えると、逃げ出したい気持ちで一杯です
恐れを知らぬ強心臓であっても、人間とは弱いものです
これまで元ＮＨＫ経営委員会座長、故草柳大蔵先生・京都藤井有鄰館藤井善三郎館長、学
習院女子吉野裕子博士、桜美林野口徹朗道教学会元会長、黒川総三先生その他幾人もの雲
上人を巻き込んでしまいました
私はドンキホーテーではありません
無位無官、素人同然の私を屑箱に捨てられても、それは致し方無いとしても、「日本道教学
会」は、その雲上の真人をも、一片の紙切れで黙殺、門前払いしたのです
傲慢、不敬であります
「学会」と銘うった組織として無責任極まる応答！また学徒として大罪と謗られても言い
過ぎではありません
いずれ歴史に裁かれるでしょう
★現在「寶」を世界に発信するため、「寶」ＨＰのイングリッシュ版の充実を図っておりま
す
近々に配信の予定です
矢は放たれたのです
ＨＰを見られたと存じます！諸先生方が開かねばリベンジです。
再度、日本国政府はじめ各界各位はゆうに及ばず、「寶」は世界に発信する手筈です
そのような訳で現況と、近い将来を見据え、池田会長の歴史的御判断を仰ぐ次第でありま
す
★しかるべき場をお与え戴くなら勿論、神噐「寶」を持参の上、ご披露いたす所存です
故草柳大蔵様が写真を見てオーラーを感じ「まるで異世界の貴品を見る思いが致します」
と驚嘆された神噐・太極「寶」の御真影を同封致します
最後に「東洋陶磁学会」が常任委員会で対応を検討する旨の常任委員長名の書状が即刻届
きました
『東洋陶磁学会』は東京・京都・九州の、各国立博物館館長、そして文化庁文化財美術芸
課、その他日本を代表する美術館館長が名を連ねる東洋陶磁器における日本の最高学会で
す
また池田会長も所属しておられます「東方学会」にも一足遅れで同様の書状を順次送付し
ている事は既にお耳にお達しと存じます
全ての次第はアドレスをお送りした「寶」のＨＰに載っております
遺憾とは存じますが、事の次第をリアルタイムで順次ＨＰに掲載する仕儀は、私として致
し方ありません
個々の諸先生方、また学会等に御訴えして、約１０年の歳月を消費しております
果てしない道の果てが、「日本道教学会」の一片の紙切れです
漢文化の歴史を根底から覆す、世界遺産とも云うべき世紀の「寶」です
今も「寶」の発掘を知らず、空しい研究書が続々刊行されております
一刻も早くお知らせするは、歴史的責務であります
以上の次第で、幾重にもお詫び申し上げるとともに、会長はじめ学会の寛容を願う次第で
あります
風雲は急を告げております
評議会、理事会の準備、また「東方学会」などその他の学会との意志の疎通もあろうかと
存じます
２月中旬との一方的申し入れの日時は過ぎましたが、３月半頃までいま少し白州で控えて
おります。
残寒なお厳しく、一入のご自愛切にお祈り申し上げます
取り急ぎにて、失礼致します
不乙
平成20年2月25日
〒９３５―００２３
湊川ハイツ内
平成承禎