粛啓

はじめに、我が国の国体を憂い、日々身命を挺しておられ

ます、桜井理事長ならびに諸
先生各位に深甚の敬意を表する

ものです。

国家基本問題研究所の設立趣意は、正に日本国にとって喫

緊の国家命題であります。

その国家命題に寸刻を惜しんでおられる貴台に、身の程も

弁えず、この様な「訴状」を
差し上げますことお許し願いま

す。

同封写真、獅子印の陶磁器は、中国文化の黄金期唐代に、

あの有名な玄宗皇帝の勅令で
焼かれた、唐朝の神噐・太極

「寶」であります。

平成20年12月4日 送信

開元〜天寶までの30年間、玄宗皇帝の勅令で、延人員何千万人を動員し焼成なった唐

朝の神噐・太極「寶」で、今日では焼成不可能な奇跡の陶磁器です。

焼成なって年号を“天の寶”「天寶」と改元(未製本年表★付箋@)したのであります。

天寶の「安史の乱」で賊軍に神噐が強奪された史実を、詩聖「杜甫」が漢詩に詠んで(未

製本漢詩★付箋A)今も歴史に叫んでおります。

「寶」が伊勢神宮の御神体同様、唐朝の神噐であった為、後世の史家も一切確認のしよ

うがありませんでした。

乱以後「寶」は動乱の闇に消え、後年記録された新旧「唐書」にもその存在は不鮮明で、

史実は陽炎となり、その行方は一切不明でありました。

陶磁器蒐集が高じて「寶」と運命的に出会い、解明・執筆・その後の戦いを含めて17

年の歳月を余儀無くされました。

獅子が鎮座する印台の寸法は47×70×70oで、1oの誤差の無い方形でしかも空

洞がありません。

自然火力で焼いたこのような陶磁器は私の知りうる限り世界中で1点もありません。

この様な陶磁器を古来の自然焼成法で再現するとしたら、NASAのアポロ計画の総予

算を上回り、焼成の燃料となる樹木が日本の国土から消失すると云ったら各位は信じられ

るでしょうか?!。

また印面の「九文字」には未来の超スーパー・コンピューターでも解析と創造不可能な

「太極」の神秘が天隠されてありました。

「太極」とは古代中国の宇宙観で「太」は無限大「極」は極限で、これが一つになった

現代宇宙理論、質量無限大のビックバン宇宙です。

韓国の国旗は太極旗です。

そしてこの台座に鎮護する獅子「白澤」は、東南アジア全域に伝播した獅子文化の基で、

その伝播面域は万里の長城を凌駕いたします。

遣唐使が持ち帰った、正倉院文物(未製本写真★付箋B)にある獅子は、中国皇帝の象

徴「龍」を75対10で完全に駆逐しているのはその証左であります。

また「老子」五千言、第40章から生まれたと伝説される、幻の器「方円の器」こそ、

正にこの獅子印「寶」でありました。

驚愕の史実であります。

この神噐・太極「寶」の発見により、唐代史・陶磁史・道教史・漢字学・皇帝文化・印

章史・中国民俗学、古銭史、漢詩の解釈、その他歴史の補正と加筆、根本的塗り替えに迫

られております。

「訴状」一読後同封の「日本道教学会」「日本中国学会」「東方学会」への書状をご検分

願います。

日本中の大学の諸先生、約3000名が参集すると勘案される漢文化研究の三学会です。

「日本道教学会」には8年前に4度門を叩いております。

家業再建に約5年間中断を余儀なくされておりましたが、未製本の改定「寶」本を書き

上げ、再び行動を再開し、一昨年、約1年を費やし、三学会に各々4回、歴史の是非を問

いました。

同封の通り最終、内容証明付き書状で念に念を押して歴史の是非を確認致しております。

本年に入り、陶磁器か否かは(未製本記録★付箋C)日本国内の公的機関2ケ所そして

日本を代表する専門の方々で確認済みでありましたが、私は敢えて日本における陶磁器の

最高学会である「日本東洋陶磁学会」の門を叩いたのであります。

結果は三学会同様の結果であります。

何故このようなことが起きるのか?

同封ノーベル賞学者のアレキシス・カレルの著書の一節が、ものの見事に語っておりま

す。

正に世界遺産とも云うべき、世紀の「寶」発見であります。

漢文化研究者は日本のみならず、世界中においでます。

歴史家にとって著書は各位の“命”であり「宝」です。

世界中空しい虚の歴史書が、今も続々刊行されております。

世界に向けてお知らせするは、歴史の責務であります。

まさに漢文化研究に太極「寶」の“核爆弾”が投下されたと云って過言ではありません。

この漢文化の歴史を根底から覆す、未曾有の「寶」発見に、同封元NHK経営委員会座

長・故草柳大蔵先生はじめ日中を代表する幾人もの真の方々から驚きと深い敬意を表した

玉書を賜っております。

その真なる先生方を黙殺しての、四学会の回答であります。

「四学会」の対応は歴史への大罪、真昼の蜃気楼であります。

同封の本年5月31日、青木保文化庁長官にお届けした、同封「訴状」をご覧願います。

長官に御届けする以前(3月末)に「文化庁審議委員会」「日本学術会議」「NHK」「日

本ペンクラブ」「日中関係学会」にも同様の書状を御届けし11月10日再度差し上げまし

たが、未だ応答が御座いません。

私は長官への「訴状」の中で、日本は「政治」「経済」に加え「文化」の“危機管理”も

体を成していない旨を奏上致しました。

「政治」は貴研究所、設立趣意書の通りであります、そして「経済」は私が長官の『訴

状』で予言した通り100年に一度と云われる未曾有の危機であります。

「文化」は総勢3000人以上と勘案される「四学会」の完全沈黙であります。

正に日本は「政治」「経済」に加え「文化」の“危機管理”も「体」を成しておりません

市井の者が約17年間、気の遠くなる道を歩んで参りました。

過去10年、個々の先生方の殆んどが沈黙または背走されました。

そして「四学会」は同封の通り門戸を閉じ、危機を察した亀です。

未だ漢文化の登龍門、歴史の扉は開いておりません。

激しい義憤を禁じえません。

国体の不備、難題からの逃避、覚悟の劣化であります。

全ては貴研究所の設立趣意書の根幹通りであります。

この漢文化の至宝、世界遺産とも云うべき神噐・太極「寶」が、中国・台湾・韓国でな

く、我が国で発見・確認されるとは、後世“政治的”にも“文化的”にも計り知れない意

義を持つものと考えます。

この世界的混迷、未曾有の国難に神噐・太極「寶」が“降臨”したのであります。

日本を代表する貴会員各位にこの「訴状」を回覧願い、わが国の“国体”を正して威信

の発揚を願う次第であります。

同封HPアドレスに新旧「寶」本、約17年の歩み、その他全ての次第を掲載し、日本

はおろか世界に向けて発信致しております。

全ては天命宿命であります。

絶体絶命の状況下、貴研究所の対応を“一刻千秋”の思いでお待ち申しております。

最後に桜井先生の諸著は、正に私の意のする所であります。

以上未熟者の不作法、身の程も弁えぬ仕儀、世紀の「寶」発見に鑑み平にご容赦願いま

す。

向寒の折、貴台並びに会員各位のご健勝を心よりお祈り申し上げます。

敬白

平成201130