日本道教学会・●●会長・他各位殿
冠省
一切の非礼を顧みず中国文化・中国道教の研究に身を置かれる日本道教学会会長ならびに
会員各位に、重ねてお尋ね申す。
当方の二度に渡る期限を設けた要請にも未だ貴学会から御連絡及び正式の回答を戴いて
おりません。
歴史的「寶」発見に鑑み、今一度、歴史に刻し、慎重かつ念を入れ貴学会にご確認致し
ます。
平成12年7月14日付けで、当方が発見した唐代・神噐「寶」の鑑定を配達証明にて
歴史的判断、鑑定を要請し、7月19日付けで正式受理戴きました。
そして8月10日、追送の書面で要請した回答期限は9月5日でした。
9月5日にご回答が戴けず、時節がら学会および諸先生各位の諸事情もあろうかと期限
を延ばし、再度申し入れた最終期限が平成12年10月20日です。
正式受理戴いた平成12年7月19日付けの書状より9月26日現在で99日、既に3ヶ
月を過ぎております。
これまで個々に「寶」本をお送りした学会会員個人に問うているのではありません。
慎重かつ重ねて、今一度、確認しておきますが、「寶」本に記した通り陶磁器からの、照射
・鑑定は既に終了致しております。
陶磁器部門からの考証は「寶」本の約10%で「寶」の時代鑑定の90%は道教学会の
研究領域です。
日本道教学会の600名の諸先生方が日夜研究しておられます、全領域からの照射・鑑
定です。
重ねて・ご回答に・遅延・留保・懸案事項は有り得ません。
“明確”なるご回答を戴けると確信致しております。
お送り致しました「寶」本に枝葉な錯誤、また深入りした歴史部門・第6章・各項に多
少の脚色などがあれど、鑑定、判定に障害になるもので無く、回避、留保は絶対に無いと
確信致しております。
また学会長老と伺った●●●氏の様な枝葉かつ笑止な指摘で鑑定の保留・回避・懸安事
項に片付ける事態は絶対に無いと、確信致しております。
また現物の陶磁器を直接手にしていないからと、回答の留保も絶対にありえない筈であ
ることは、「寶」本でご理解いただけると存じます。
質問状のご回答は明快に、イエスかノーです。
各界の方々にお送りした「添え状」を同封いたしましたので学会役員有志に回覧戴き重ね
て緊急要請するものです。
「添え文」にあります通り、この神噐・太極「寶」発見は、日本道教学会に席を置かれ
る諸先生各位の研究対象のみならず、漢文化、未曾有の発見であることは疑いありません。
神噐「寶」は1300年の時空の彼方より、印文の考案者・大宗師・司馬承禎が日本道
教学会に突きつけた命題です。
名も無い、素人が大恐慌の荒波と戦いながら、自力・自費で果てしない道を登破して参
りました。
「添え状」に記してあるように「寶」の歴史的重大性をご理解いただければ、学会対応
は“緊急”を要するのは言を持ちません。
重ねて「添え状」に記した通りこの大恐慌は学者諸先生とて対岸の火事ではありません。
日本道教学会に“緊急役員会”を要請いたします。
もし平成12年11月5日まで、正式ご返答無き場合、「寶」本で照射、解明した太極「
寶」が唐代、玄宗皇帝が勅令を発し制作した神噐であり、歴史の大体をお認め戴いたもの
と了解いたします。
また同、11月5日までに、貴学会の書面による正式の要請、御招待あれば、いかなる場
にても受けて立つ所存です。
以上、この結果は日本政府はもとより愛知万博理事役員・NHK各位、美術関係者、中国
政府、および関係各位に速報される手筈です。
また事の次第と結果はインターネットで、世界に公表される筈です。
なお、この手紙は内容証明書と同等のものとお心得願います。
以上、歴史的「寶」発見に鑑み、非礼、不作法の段々、平にご容赦願います。
学会の正式回答を“一刻”千秋の思いでお待ち申しております。
学問の大道に立ち、学会のご英断を心より待望致しております。
不乙
最終回答期限 平成12年11月5日
平成12年10月26日
<同封書類>日本道教学会送封記録・受理状コピー・「添え状」5部