35・『安史の動乱』 |
755年・安禄山が反乱の狼煙をあげ、戦端の火蓋は切って落とされた。 太平を破る天下大乱の始まりであった。 そしてこの▲安史の大乱こそ、歴史の水面下で繰り広げられた、天下の覇者がもつ、神噐・太極「寶」の争奪戦であった。 ここまで搭乗戴いている皆様は中国の歴史に詳しい方々ばかりで、詳しくお話ししなくても大抵の方はご存じですので、ホームページ工期の関係上、時間は多く避きません。 しかし、私が読んだ限りの「安史の乱」に関する諸本に、この神噐「寶」争奪を中心に据えたり、注目した本はありませんでした。 神噐「寶」中国5000年、文化の黄金期、世界の中華、世界の大唐・その象徴の寶器です。 この安史の大乱こそ神噐・太極「寶」争奪の攻防・天下分け目の一大決戦でありました。 この神噐攻防に一言も言及した歴史書に遭遇しなかったのは、これ又驚きであった。 この歴史の一大事を1300年の時空を超えて詩聖・杜甫が今も叫んでいる。 ・・・。 小説家の格好の題材の筈である。 私は、昨年『晏子』その他、次々に話題の中国歴史小説を発表なされ、先頃『司馬遼太郎』賞を受賞された、歴史小説家の「宮城谷昌光」先生に「寶」本をお送りし、神噐・太極「寶」の題材は、歴史小説家の未踏の宝庫ですとお便りを差し出しました。 知っておられる方もおいでかと存じますが、宮城谷先生は病状の身で、現在、新聞の連載のみとのことです。 状況を伝える言葉の端々、先生の置かれた状況の厳しさが感ぜられ、折り返しの手紙を差し上げる言葉もありませんでした。 この場にて先生の、一日も早いご快癒を心からお祈り致しております。 ・・・。 先を急ぎ搭乗の皆様に詩聖・杜甫が、今も歴史の闇で神噐「寶」奪回を天下に叫ぶ声を肉声を、皆さんにお聞かせいたします。、 詩中・“もって神噐を正すに足る”まさに神噐が奪われたのです。 “宗廟尚灰となり”生々しい戦況が伝わってまいります。 そして“君臣共に涙を下す”杜甫が悲痛な声で天下に叫んでおります。 ・・・。 かくて神噐「寶」は「安史の大乱」第二幕▲「安禄山」「史思明」の反乱軍の手から動乱の藻屑と消えたのであります。 1300年間聞き届けられ無かった詩聖杜甫の悲痛な叫びは、ファンである私が,身命を賭し、しかと受けた” |