25・皇帝文化 |
天山山脈を源に黄土高原から滔々と流れる黄河は、悠久の大河となり今も渤海注ぐ。 未だ見ぬ広大な国土と、遥かな歴史ロマン。 異論はあろうが、中国5000年、文化の黄金期は唐代、盛唐の天寶年間である。 秦・漢の時代でも無い、そして時代を下げた宋・明・清でもない。 昨年訪中のクリントン大統領を中国政府は唐代文化の粋で歓迎し、香港返還式典は「寶」の獅子が祝典の先頭であったは記憶に新しい。 今も、中国の人々は、▲『唐代文化』を民族の誇りにしているのである。 そして唐代文化の頂点が盛唐の天寶元年であります。 李白・杜甫・詩聖二人が歌う盛唐の都、陸路シルクロードから、そして波頭を越て世界の商人が集まった▲『国際都市』▲『牡丹の花』咲き誇る華の二京、長安、洛陽。 書に顔真卿・絵画に王維・李思訓、▲『画聖・呉道子』陶磁器に唐三彩、そして、世界に冠たる宋代陶磁器の母体を成す、唐白磁は“端渓の硯と共に天下に貴賤なく用いられた”と唐書は語る。 まさに天寶年間は中国五千年、文化の黄金期であった。 その文化の黄金期、天寶の金字塔、それが神噐・太極「寶」である。 それ以前の遥かな歴史の中で醸成された歴代王朝文化そして、則天時代の中唐から盛唐に華開いた皇帝文化は天寶元年を迎え、その頂点に達する。 その皇帝文化の金字塔が、神噐・太極「寶」である。 私は、それ以前の王朝文化を集大成した、太極「寶」の文化を▲『皇帝文化』と名付けている。 この大成された皇帝文化は近代いたるまで歴代王朝に連綿と受け継がれきた。 未だ見ぬ中国、そしてあの有名な▲「故宮」は、この「寶」に集約された皇帝文化の宝庫である。 いずれ玄宗皇帝より「寶」返還を祝う招待状が届く筈です。 この太微宮を再現した故宮の図面を見て、皇帝文化の粋を搭乗者の皆様と勉強しておく事に致します。 ★『皇帝文化』と名をうった、このコーナーは、捨て難い原稿もあり、苦しい結末を迎えました。 招待状が届いていない現在、この▲「故宮」は閉鎖してあります。 いずれ▲アクセス戴いた時、本格的「皇帝文化」論を展開する筈です。 今後も「大和」進行の過程で、この様な苦しいコーナーに遭遇するかもしれませんが、寸刻を争う突貫工事です。 暖かい目で見守って戴ければ幸いです。 噂に聞く宮廷料理は確か▲“万漢全席”と聞きます。 アメリカのクリントン大統領も昨年歓迎パーティーでご馳走になったそうです。 「大和」搭乗戴き「和漢太極寶歌」で、優秀回答に輝いた方は、この一食100万とも聞く、豪華テーブルに着く可能性も、今後の展開次第では無いとはいえません。 玄宗皇帝および中国政府の粋な取り計らいもあるかもしれません。 しかし、カロリーが相当高い可能性があります。 その点も、皇帝文化の予備知識として、機内のパンフレットをご勉強願います。 |