24・獅子文化
  伝承に漢の武帝の時代、ライオンがシルクロードを経て中国に連れて来られたと言う。
 「獅子」が黄帝伝説の聖獣「白澤」とオーバーラップされ唐朝のシンボルとして、華々しく登場したのは、この神噐「寶」・獅子の時代です。
 唐代、大唐の長安・洛陽は世界の都であった。
 当時世界の交易商は陸路シルクロード、そして波頭を越えて、長安・洛陽中華の二京を目指した。
 そして久しく伝説となっていた、ライオンはシルクロードを経て大唐の都に連れてこられた。
 この百獣の王、ライオンの勇姿を目の当たりにして、当時の人々は、世界開かれた新時代の到来を敏感に感じ取った事であろう。
 “開元の天子”玄宗皇帝も新時代の到来のシンボルとして、このライオンは黄帝伝説、聖獣「白澤」と重ね合わせ“鮮烈”に映つた筈である。
 太古以来の皇帝▲象徴の“龍”に変わり新時代の到来を告げるに、格好のシンボルが獅子であった。
 かくて獅子は唐代、開元の天子・皇帝のシンボルとして、歴史に華々しく登場するのである。
 『寶年表』開元の夜明け「先天」元年・712年、勅令は発せられ▲『明器』(唐三彩などの副葬品)は全て請願制となった。
 年号「先天」は“天が開かれる先”『太極』元年です。
 即ち、歴史に現れないが神噐・太極「寶」焼成のため、中国全土の何万と言う陶工達が、未だ“歴史の謎”である▲窯場に集結されたのである。
 かくて開元年間712年より30年、天寶元年(742年)まで、威信をかけた中華帝国の▲『獅子アポロ計画』の国家プロジエクトがスタートしたのである。
 私が今、このホームヘページに記している史実は、今日まで世界中の歴史家が誰一人踏み込んだ事のない未踏の中華史・歴史の真実である、
 これはフィクションでは無い。

 話しを戻す
 神噐・太極「寶」の一大プロジェクトは神噐「寶」の為、全貌は極秘とされ、全て▲『隠秘の勅令』となった。
 かくて、ライオン獅子は、神噐「寶」を守護する台座に鎮座し、天子皇帝のシンボルに昇りつめた。
 まさに太古以来の象徴「龍」に変わり、史上始めて獅子「白澤」は王者の地位に鎮座したである。
 唐代「開元」のあらゆる職人・芸術家の手により獅子は大量の美術工芸品に施され、それらの品々は陸路から、そして波頭を越えて世界に発信された。 この神噐「寶」に鎮座する獅子こそ天平の聖華▲『正倉院文物』そして狛犬・獅子舞のルーツであり東南アジア全域に広がる▲『獅子文化の基』です。 玄宗皇帝の貴妃は世界三大美女の一人▲楊貴妃です、▲詩聖「李白」は楊貴妃を▲“牡丹の花”に例えて歌を詠んでいる。
 玄宗皇帝の両手には、獅子と楊貴妃・牡丹花です。
 これが本当の▲“唐獅子牡丹”の言葉の由来です。
 最早、この事について多くを語る必要も無いであろう。
 『アポロ計画』は勅令され「大和」は、歴史の銀河に向かって一気に加速する。


平成12年4月30日