18・『寶年表』


 一応大気圏を無事脱出したようです。

 突貫工事で建造した「大和」で、多少心配いたしましたが、長年のポンコツ自動車の運転で、操縦には自信があります。
 現在の車も9万円で買った自動車です。
 それはさておき、「大和」も水平軌道に入りましたので、乗船の皆様に、これから目指す唐代の年表を、前方スクリーンに写し出し、「大和」の軌道を確認願います。
 私の習った歴史の先生が言ったかどうか、記憶に定かではありませんが、確か歴史を探訪する時、まず片手に年表・もう一方の手に地図が無くては、本当の歴史が見えては来ないと記憶している。
 そして年表は自分で作るべきと、記憶している。
 パネルに写し出した年表は手作りの『寶年表』です。
 あいにく、地図だけは作成できませんでした。
 何せ、拙者はまだ一度も中国へ行った事がありません。
 そう言えば、北海道も九州も四国も佐渡島も言った事がない。
 振り返るに、行く機会というより時間が無かった事の方が正確な答えである。
 その様な訳で、方向音痴ではないが中国の地理には不案内です。
 いずれにしても、今後、私の説明不足が生じましたなら、乗船の皆様は、時々このパネルにアクセスし参照願います。


『寶年表』
 

 

  無事飛び立ったとはゆえ、下の日付の示す通り、今後も「大和」本体の突貫工事は続きます。
  追いついている方が、すでに出ているかもしれません。
  その場合「大和」のサロンでコヒーを飲み、窓の外の銀河を眺めてお待ちください。

艦長より  

平成12年4月25日